秘密の恋心〜姉弟の禁断の恋〜

「彩子、いつもごめんね？」

私は彩子と居酒屋さんへ来ていた。

「まったくだわよ。幸い私も今は彼氏いないから暇だけど、彼氏が出来たら、そうたびたびは付き合えないからね？」

「ごめんなさい」

「めんどくさいからさ、本当に付き合っちゃえば？」

「それは絶対にイヤ」

「噂では小林さん、まだ美雪の事諦めてないらしいよ」

小林さんが嫌い、というわけではない。俊以外の人を、好きになれないだけ。

俊と一度だけしたキスが忘れられない。抱きしめられた時の、俊の温もりが忘れられない。