秘密の恋心〜姉弟の禁断の恋〜
「嫌だ」

「どうして? 前はしてくれたじゃない」

「酒くせえし…」

「臭いし…?」

「他の男とした後の姉貴なんかに、したくない」

「してないよ」

「ほんとに?」

「私は俊としか、した事ないよ」

「うそだ、ん…」

私は背伸びをして俊の口を塞いだ。私の唇で…

ああ、この感触だわ…。一度だけ感じた俊の唇を、私はもう一度感じてみたかった。

息が苦しくなり、唇を放して俊の胸に顔を埋めた。
お酒臭い息を俊に当てないように。

あ、俊の鼓動が聞こえる…。俊もドキドキしてるのかな?
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