誘惑的すぎる部下
その時、亮君の顔がパッと浮かび、気付けば野田さんを突き飛ばしていた。

とにかく野田さんから離れたくて、夜の街をがむしゃらに走った。

息が切れて立ち止まる私に、大粒の雨が容赦なく降り注ぐ。

私の顔は、雨と涙でグシャグシャだ。

『亮君…私はやっぱり亮君じゃなきゃ嫌』
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