-悲恋-
あらすじ

私が育ったのは
桜島が見える鹿児島の田舎町。


そんな町で明るく、
のびのびと育てられた。


何ひとつ不自由の無い生活だった。



ただ、格質だけは高く、厳しい実家でした。


何ひとつとっても、
あれはいけない、これもいけない―。


お正月なんかが来たら、

「お客さんに三つ指ついて挨拶しなさい。」

とか言われて。


嫌々ながら、子供心に、してたっけ…。

なんで、うちは
こんなにうるさいのかと、
良く母に愚痴をこぼしたものだ―…。
< 1 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop