-悲恋-
子供達は喜んだ。
夜の11時45分になれば、私は5分でタクシーに乗って帰っていた。
―夜の12時頃、ラーメンを食べさせたり、
あれこれ食べて帰るのが、
子供達も楽しみになっていた。
《あぁ、うち1人で、どんな事があっても
この子達を守らなアカンな》
と、心に誓った。
―ちっとも辛くなんかなかった。
うちは、負ける事が一番、悔しいの。
ヘコたれるのも、好きじゃないんです。
とことん、頑張った。
―…でも、
お店に行くようになってから、
そこで知り合った男【和沙】-カズサ-
と同棲し始めた矢先、
その男の暴力に悩まされる事になったのです―…。