-悲恋-



―まだ私は小さかったから、母を困らせていた。



「ねぇねぇ、お墓を掘り起こそうよ。
また息を吹き返すかも。
みんな何で行かないの?」



と言って、
泣いていたのを覚えています。





おばあちゃんが3月、
おじいちゃんが12月に―…




2人とも、


逝ってしまったのです……。
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