-悲恋-



―そうこうしている内に、

私達の中学卒業の日が、やってきた。


友達と顔が合えば泣いた。

思いっきり
泣いたっけ?



そして卒業から2日目に、

私は愛知へと旅立って行ったのでした。


「あんなに甘えてた子がよく、ああいう都会の方に行ったわね…」

と、母は泣いたみたいです。



でも私は、

「泣くな。」

と言われたから、
絶対に泣かなかった。


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