無気力LoveStory

「もうっ、喜ぶような話題ってなに!?」

次の日、顔をしかめながら麗奈の机によった。

呑気におやつを食べてた麗奈は一度びっくりした表情になったけど、納得したように肩をすくめる。

「だからさー、あたしは教えてもいいよ?いいんだけどさ」

言い訳するように言ってから、それでも話すつもりはないのだと言外に伝えられる。

「……ていうか今日は屋上、行かなくていいの?」

あ。

訝しげに問われて、そういえば行ってないことに気づいた。

麗奈に聞くことに頭がいっちゃって、すでに日課みたいになった屋上に行くという行為を忘れてた。


「まー、今日はいいかな」

昨日みたいな態度ならやだし。

「いいの?先輩、寂しいんじゃない?行った方が…

「日直ー。地図もってきてくれー」

ちょうど麗奈の言葉を遮って、担任が教室の扉から顔をひょこっとだして言う。

日直…、日直って…

「あたしじゃん…」

最悪。

後ろでニヤニヤ笑っている麗奈を睨みつけてから、のっそりと腰をあげた。


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