青い桜が咲く頃に

コウキがバケツを用意して
アタシとダイセイで
花火を袋から取り出した。


星の絵柄が可愛い。



にやけるアタシを見て
ダイセイはそっと
口を開いた。


「タマが本当の家族だったら
 きっと素敵だろうね。」



線香花火みたいに
今にも消えてしまいそうな
ダイセイの声が
アタシの胸に響いた。

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