青い桜が咲く頃に

愛想のない
「いらっしゃい」でさえ
今のアタシには
心地よく聞こえた。



アタシは真っ直ぐに
ネックレスが並ぶ棚へ
向かった。


たくさん並ぶ
様々なネックレスの中から
同じデザインのものを
二つ手に取った。



輪の中に
猫の後ろ姿。

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