青い桜が咲く頃に

いつものように
ニヤリと笑ったケイちゃんは
それじゃ、と手を振って
雑踏の中へ消えていった。


アタシは赤面したまま
小さく手を振り
ケイちゃんの後ろ姿を
見つめた。



ロケットペンダントを
ポケットにしまい
ケーキを抱え

アタシは二人の待つ
家へと急いだ。

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