青い桜が咲く頃に

アタシは
どうすることもできず
二人のそばに
力なく座った。


訳がわからなくて
涙も出なくて

ただ二人の姿を
見つめるばかりだった。





「ダイセイが泣いてた。
 殺してくれって泣いたんだ。」


何時間か経ち
重い沈黙を破ったのは
コウキだった。

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