青い桜が咲く頃に

あれからもう
二年も経つんだ。



薄暗くなった空が
悲しく思えた。


出会ったばかり頃の
優しかった雄介の声が
仕草が、笑顔が
頭から離れようとしない。



こんなに簡単な
ちっぽけなものだったんだ。


そうわかった途端
この二年間が
急に恋しく思えた。

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