青い桜が咲く頃に

途方に暮れて
どこに向かうわけでもなく
ただなんとなく
歩き続けた。



気がつくと
ある分岐点に
アタシは立っていた。


右に行けば
家のある住宅街。

左に行けば
雄介と出会った中心街。



金もないアタシが
選べる選択肢は
一つしかない。

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