青い桜が咲く頃に

あとは
ゲンさんがいつも使っていた
ボロボロの巾着袋。


何かあったときに
預かってほしいと言われていた
ゲンさんの宝物。



悪いと思いながら
中身が気になったアタシは

「ゲンさんごめん。」

と呟いてこっそり中を覗いた。

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