氷の女神
綾乃さんは気を失っていた。

もう限界だったのだろう。もし俺が大人しく帰っていたらと思うと恐ろしい。

俺は綾乃さんを抱き抱えながら、部屋の明かりのスイッチを押した。

こじんまりとした可愛い部屋だ。きちんと整理され、いかにも女性の部屋という感じ。

寝室を探し、ベッドに綾乃さんをそっと寝かせた。

苦しそうに息をする綾乃さんを見て、俺は手をこまねいた。

スーツ姿のままじゃだめだろう。これから綾乃さんはたくさん汗をかくはずだから、吸収のいい服を着せてあげないと可哀相だ。
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