氷の女神
時計を見ると、もう朝になっていた。
今なら家に帰っても十分出勤に間に合う時間だ。

でも、綾乃さんを一人にするのは心配だし、俺も休もうかなあ…

「里中君…」

「はいはい」

綾乃さんはパジャマに着替えていた。
ピンクのヒラヒラが付いた可愛らしいパジャマで、思わず見取れてしまった。

「あまり見ないで。少女趣味だと思ってるんでしょ?」

「え、あ…なんて言うか、綾乃さん、可愛いです」

「からかわないで」

「いや、ほんとに。あ、シーツ取り替えますね」
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