氷の女神

今、そして未来を

目を開けたら、部屋は薄暗くなっていた。
そこには明美はいないし、綾乃さんもいない。

くそ〜、明美の奴、放ったらかしかよ。

携帯を見ると、もう夕方になっていた。

綾乃さんの番号を出し、発信ボタンを押した。

昼間の事をどう説明しようか考えながら、呼び出し音を聞いていたが、綾乃さんが出る事はなかった。

俺は痛む頭を押さえながら、立ち上がって綾乃さんのマンションへ向かった。



綾乃さんのマンションへ着き、部屋のベルを鳴らしたが、何度鳴らしても綾乃さんは出て来なかった。

俺はドアの前に座り込んだ。
時々携帯で綾乃さんの番号を掛けたが、綾乃さんが出る事はなかった。