氷の女神
「支えます。僕はあなたの娘さんを、必ず幸せにします」

「娘? き、君は、なぜそれを…?」

「綾乃さんの目は魅惑的なトビ色で、あなたの目と一緒だからですよ」

「ああ、そういう事か。だが、あの子には言わないでくれないか?」

「言いません。でも、綾乃さんも気付いてる気がします。何となくですが」

「そうか…。君をもう一度だけ信じよう。綾乃はここにいる」


俺は病院の名前と部屋番号が書かれたメモを手に走った。
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