ボーダー
挙式
〈ハナside〉
エージェントルームのクリスマスパーティーも終わって、翌日は、高校の親友たちとのクリスマスパーティーだ。
場所はエージェントルームの広い部屋を借り切っている。
次々に、左右の肩や頭を軽く触られる。
私の目の前には、懐かしい面々が顔を揃えていた。
可愛いボルドーのワンピースは、ナナだ。
矢榛くんにたくさん愛されている証拠か、前に会ったときより大きさが増した気がする胸が、窮屈そうだ。
「ハナ!
久しぶり!
志穂さんに、安全だって聞いたから、モデルやることにしたの!
ゆっくり話せるの、今日くらいになっちゃうから。
今日は楽しもうね!」
……どうやら、この間の文化祭のときに、私の今の高校のメンバーと仲良くなったらしい。
愛美や麻紀が誘ったな?
由紀は、膝にかかる丈のラベンダーのワンピースだ。
ウエストでレースと光沢のあるスカート部分の切り替えがされている。
「ハナ!久しぶり!
中学の卒業式以来だね!
積もる話もあるでしょ、お互いにね!
たくさん聞かせてね!今日は楽しもう!」
私とミツをチラ見しながら言う辺り、もう事情には勘付いているんじゃないかとさえ思う。
このメンツで一番ドレスを着慣れているであろう有海。
ミントグリーンのキャミワンピースにベージュのボレロがよく似合っている。
「ハナ?
久しぶり!
あ、御劔くんも久しぶり!
って何?
2人とも、やっと付き合ったの?
いいなぁ。
羨ましい。」
由紀や有海は、ときどきエージェントルームにも来ているようだ。
……皆でプレステやwiilをやったり、ジェンガや大富豪、人生ゲームをやったりした。
久しぶりに懐かしい顔も拝めて、かなり楽しい時間だった。
……25日は、私とミツで、久々にデートした。
水族館だったり、ショッピングだったりを楽しんだ。
池袋を満喫しすぎて、帰りがかなり遅くなってしまったため、ミツの家に泊まらせてもらった。
……朝起きると、枕元にクリスマスプレゼントらしきものが。
可愛い包装がされた小箱だ。
そっとリボンを解いて開けると、中には可愛らしいピンクゴールドの指輪が入っていた。
よく見ると、隣で寝ているミツの左手薬指にも同じものがある。
水族館デートのときに内緒で買ってくれてたイルカのキーホルダーに、ペアリング。
この数日間でたくさん、ミツにプレゼントもらったね。
……嬉しすぎる。
「ミツ、大好き。」
隣で眠るミツを起こさないように、彼の頬にそっと口付けた。
「言わなくても知ってるから。」
ミツ……起きてたの?
そしてそのまま……朝から2人で愛し合った。
「昔、お前の傷を癒やしたときは、まだ出来なかったが、今は妊娠させられるし、妊娠できる身体だ。
お互いにな。
……そこはもちろん、ちゃんとする。
覚悟、ある?」
「ミツだもん。
大丈夫。」
付き合ってから、こんなことをするのはハジメテだ。
ちゃんと繋がったとき涙が出た。
クリパのときに痛いから覚悟して、とナナに言われていた通り痛かった。
でも、幸せな痛みだった。
ずっと大好きだよ、ミツ。
……そして年が明けると、クリパメンバーでの初詣をした。
お賽銭、100円しか入れてないのに、
家族とイツメンの安全と健康、ミツとずっと一緒に居れるようにって願った。
こんなお願い、100円じゃ足りないかな?
でも……きっと叶えてくれるよね。
お参りした後は、各自解散になった。
エージェントルームのクリスマスパーティーも終わって、翌日は、高校の親友たちとのクリスマスパーティーだ。
場所はエージェントルームの広い部屋を借り切っている。
次々に、左右の肩や頭を軽く触られる。
私の目の前には、懐かしい面々が顔を揃えていた。
可愛いボルドーのワンピースは、ナナだ。
矢榛くんにたくさん愛されている証拠か、前に会ったときより大きさが増した気がする胸が、窮屈そうだ。
「ハナ!
久しぶり!
志穂さんに、安全だって聞いたから、モデルやることにしたの!
ゆっくり話せるの、今日くらいになっちゃうから。
今日は楽しもうね!」
……どうやら、この間の文化祭のときに、私の今の高校のメンバーと仲良くなったらしい。
愛美や麻紀が誘ったな?
由紀は、膝にかかる丈のラベンダーのワンピースだ。
ウエストでレースと光沢のあるスカート部分の切り替えがされている。
「ハナ!久しぶり!
中学の卒業式以来だね!
積もる話もあるでしょ、お互いにね!
たくさん聞かせてね!今日は楽しもう!」
私とミツをチラ見しながら言う辺り、もう事情には勘付いているんじゃないかとさえ思う。
このメンツで一番ドレスを着慣れているであろう有海。
ミントグリーンのキャミワンピースにベージュのボレロがよく似合っている。
「ハナ?
久しぶり!
あ、御劔くんも久しぶり!
って何?
2人とも、やっと付き合ったの?
いいなぁ。
羨ましい。」
由紀や有海は、ときどきエージェントルームにも来ているようだ。
……皆でプレステやwiilをやったり、ジェンガや大富豪、人生ゲームをやったりした。
久しぶりに懐かしい顔も拝めて、かなり楽しい時間だった。
……25日は、私とミツで、久々にデートした。
水族館だったり、ショッピングだったりを楽しんだ。
池袋を満喫しすぎて、帰りがかなり遅くなってしまったため、ミツの家に泊まらせてもらった。
……朝起きると、枕元にクリスマスプレゼントらしきものが。
可愛い包装がされた小箱だ。
そっとリボンを解いて開けると、中には可愛らしいピンクゴールドの指輪が入っていた。
よく見ると、隣で寝ているミツの左手薬指にも同じものがある。
水族館デートのときに内緒で買ってくれてたイルカのキーホルダーに、ペアリング。
この数日間でたくさん、ミツにプレゼントもらったね。
……嬉しすぎる。
「ミツ、大好き。」
隣で眠るミツを起こさないように、彼の頬にそっと口付けた。
「言わなくても知ってるから。」
ミツ……起きてたの?
そしてそのまま……朝から2人で愛し合った。
「昔、お前の傷を癒やしたときは、まだ出来なかったが、今は妊娠させられるし、妊娠できる身体だ。
お互いにな。
……そこはもちろん、ちゃんとする。
覚悟、ある?」
「ミツだもん。
大丈夫。」
付き合ってから、こんなことをするのはハジメテだ。
ちゃんと繋がったとき涙が出た。
クリパのときに痛いから覚悟して、とナナに言われていた通り痛かった。
でも、幸せな痛みだった。
ずっと大好きだよ、ミツ。
……そして年が明けると、クリパメンバーでの初詣をした。
お賽銭、100円しか入れてないのに、
家族とイツメンの安全と健康、ミツとずっと一緒に居れるようにって願った。
こんなお願い、100円じゃ足りないかな?
でも……きっと叶えてくれるよね。
お参りした後は、各自解散になった。