ボーダー
皆で夕食まではバカ騒ぎできたので、いいリフレッシュになった。
ここからは、スイッチを切り替える。
この間、宝月の別荘で時間短縮のため、レンと一緒にシャワーを浴びたときに、彼に聞かれたことがあった。
「ハナともちろん、何度も恋人らしくベッドの上でイチャついたことはあるんだろ?ミツ。
じゃあ、一緒に風呂入ったことある?
1回やってみると最高だぜ。
オレは婚約者の家だったけど、ホテルの部屋とか雰囲気出てよりいいと思う。
くれぐれも、本チャンはベッドでな?
浴室は孕ませる危険度上がるから。」
こんな感じの惚気とアドバイスを貰ったのだ。
このスイートルーム、外国映画級にバスタブも豪華だ。
レンからのありがたいアドバイス、試してみるか。
バスタブの広さと大きさをハナと2人で見て、スイートルームの凄さに圧倒された。
「1人で入るの、もったいなくなるね!」
ハナがぴょん、と子供みたいに飛び跳ねながらはしゃいでいる。
それは、壮大な前フリか?
そっと、彼女の身体を洗面台の柱まで追い詰めて、柱に背中がついた音を合図に、彼女の耳元で言う。
「ねぇ、いっそのこと、2人で入ってみる?」
突然投げられた言葉に、ハナの方は戸惑っている。
オレの顔を上目遣いで睨むが、そんな顔をされても可愛いだけだ。
「さっき、オレたちの連携を試したのに目ざとく気付いたご褒美、くれるんじゃなかった?
ちゃんと覚えてるよ?」
オレから目を反らすハナの顎をクイ、と上げて向けさせる。
「ダメ?
何回も見てんじゃん。」
「恥ずかしい……」
いつものハナらしくない、小声が聞こえた。
彼女の身体をぎゅ、と抱きしめて、オレの下の膨らみを押しつけた。
「ハナが可愛いから、こうなったじゃん。
責任、取ってくれるよね?」
「……最初から見られるの恥ずかしい。
先にシャワー浴びてる。
後から来て?
あと10分くらい経ったら。」
精一杯の、彼女なりの譲歩らしい。
よくできました、というように彼女の頭を撫でてやる。
「分かった。
後でね?」
1度洗面台の柱から彼女を解放して、ベッドルーム側のバスルームから出て、そのままベッドに寝転がる。
ふぅ、と昂りを抑えるように深呼吸をする。
オレから目を伏せる恋人にすら欲情したのだ。
今日、彼女を寝かせられるだろうか?
そんなことを考えているうちに、そろそろ5分経つ。
再びベッドルーム側のバスルームに入り、シャワーが流れ落ちる音を聞きながら、ゆっくりシャツやズボンを脱ぐ。
ちらり、視界の隅に丁寧に畳まれたシャツとロングパンツが目に入った。
ベージュにも薄いピンクにも見えるそれ。
目を凝らすとストライプ模様で、凝っている。
苦労して下着も脱ぐと、そっとシャワーブースのドアを開けた。
「ね、ちょっと、やっぱり恥ずかしい……」
顔を真っ赤にしながらも、オレにお湯を止めたシャワーを手渡してくれる辺りは、気遣いの出来る恋人だ。
ふと見ると、メイク落としやら自前のシャンプーやらボディーソープが並んでおり、すでにメイクは落として髪も洗ってあるようだ。
身体の前面にのみ、泡が纏ってある。
「後ろ洗わなかったのはさ、オレに洗ってほしい、ってことなの?
可愛い。
素直に言ってくれればいいのに。」
「いいよ、シャワー浴びてれば?
身体冷えちゃう。」
彼女の手からボディータオルを奪うと、彼女の背中側に泡を纏わせてやる。
「んっ……」
下着の痕をなぞるように触れると、ピク、と身体を反応させる彼女。
可愛い。
「ね、当たるんだけど……」
「仕方ないじゃん、恋人がエロくて可愛いのが悪いの。」
むぅ、と頬を膨らませた彼女。
オレの手からタオルを奪い返すと、そっとオレの身体に泡を纏わせてくれる。
「んっ……あ……」
下を丁寧に洗われる。これ以上の刺激は、ヤバそうだ。
オレの気など知らない彼女は、ご褒美、と言って、膨らみを口内に含んで、ゆっくり上下に動かした。
「やべ、っ……あ!」
「気持ちよかったなら、よかった。」
彼女は普通に喋っている。
まさか、思わぬ刺激に出てしまった液体を、飲んだのか?
「……知らない輩のじゃなくて、ミツのがよかったもん。
記憶、上書きできたよ、ありがと。」
っ……!
あのとき、今より幼かったあの頃、そんなことまでされたのか。
骨が折れるんじゃないか、と思うくらい、彼女をキツく抱きしめる。
「上書き、ちゃんと出来たか?
そんなことまでされてたのか。
ごめん、知らなくて。」
「知らなくて当然だよ、言ってないもん。
言わなきゃ知る術ないからね?
謝らなくていいんだから。」
有無を言わさず、彼女を抱き上げて、
浴槽に浸からせる。
その後にオレも。
そして、再び先程のように抱きしめた。
「寒くない?
ごめん。
今更だけど、あの日、癒やして?ってハナから言われたとき、理性保たなそうで怖かったから最後まではしなかった。
フリだけだったんだよ。
そのせいだよな。
今も、記憶が上書きしきれてないの。」
「大丈夫。
何回もしてるから、傷は癒えてきてるの。
ミツだからだよ?ありがと。」
ハナはそう言って、自分の身体に回っているオレの手を、自分の膨らみと、お湯の中でも潤っているのが分かる自分の下に触れさせた。
「もう少し温まってから、いいよ?
ミツの好きなように愛してほしいの。」
「んっ……」
舌を絡めるキスを何度もする。
浴室だから音が響いて、いつもより色っぽい。レンの言ったこと、正解だったな。
彼女を抱き上げて、身体を手近にあったタオルで包むと、そっとベッドにおろした。
ここからは、スイッチを切り替える。
この間、宝月の別荘で時間短縮のため、レンと一緒にシャワーを浴びたときに、彼に聞かれたことがあった。
「ハナともちろん、何度も恋人らしくベッドの上でイチャついたことはあるんだろ?ミツ。
じゃあ、一緒に風呂入ったことある?
1回やってみると最高だぜ。
オレは婚約者の家だったけど、ホテルの部屋とか雰囲気出てよりいいと思う。
くれぐれも、本チャンはベッドでな?
浴室は孕ませる危険度上がるから。」
こんな感じの惚気とアドバイスを貰ったのだ。
このスイートルーム、外国映画級にバスタブも豪華だ。
レンからのありがたいアドバイス、試してみるか。
バスタブの広さと大きさをハナと2人で見て、スイートルームの凄さに圧倒された。
「1人で入るの、もったいなくなるね!」
ハナがぴょん、と子供みたいに飛び跳ねながらはしゃいでいる。
それは、壮大な前フリか?
そっと、彼女の身体を洗面台の柱まで追い詰めて、柱に背中がついた音を合図に、彼女の耳元で言う。
「ねぇ、いっそのこと、2人で入ってみる?」
突然投げられた言葉に、ハナの方は戸惑っている。
オレの顔を上目遣いで睨むが、そんな顔をされても可愛いだけだ。
「さっき、オレたちの連携を試したのに目ざとく気付いたご褒美、くれるんじゃなかった?
ちゃんと覚えてるよ?」
オレから目を反らすハナの顎をクイ、と上げて向けさせる。
「ダメ?
何回も見てんじゃん。」
「恥ずかしい……」
いつものハナらしくない、小声が聞こえた。
彼女の身体をぎゅ、と抱きしめて、オレの下の膨らみを押しつけた。
「ハナが可愛いから、こうなったじゃん。
責任、取ってくれるよね?」
「……最初から見られるの恥ずかしい。
先にシャワー浴びてる。
後から来て?
あと10分くらい経ったら。」
精一杯の、彼女なりの譲歩らしい。
よくできました、というように彼女の頭を撫でてやる。
「分かった。
後でね?」
1度洗面台の柱から彼女を解放して、ベッドルーム側のバスルームから出て、そのままベッドに寝転がる。
ふぅ、と昂りを抑えるように深呼吸をする。
オレから目を伏せる恋人にすら欲情したのだ。
今日、彼女を寝かせられるだろうか?
そんなことを考えているうちに、そろそろ5分経つ。
再びベッドルーム側のバスルームに入り、シャワーが流れ落ちる音を聞きながら、ゆっくりシャツやズボンを脱ぐ。
ちらり、視界の隅に丁寧に畳まれたシャツとロングパンツが目に入った。
ベージュにも薄いピンクにも見えるそれ。
目を凝らすとストライプ模様で、凝っている。
苦労して下着も脱ぐと、そっとシャワーブースのドアを開けた。
「ね、ちょっと、やっぱり恥ずかしい……」
顔を真っ赤にしながらも、オレにお湯を止めたシャワーを手渡してくれる辺りは、気遣いの出来る恋人だ。
ふと見ると、メイク落としやら自前のシャンプーやらボディーソープが並んでおり、すでにメイクは落として髪も洗ってあるようだ。
身体の前面にのみ、泡が纏ってある。
「後ろ洗わなかったのはさ、オレに洗ってほしい、ってことなの?
可愛い。
素直に言ってくれればいいのに。」
「いいよ、シャワー浴びてれば?
身体冷えちゃう。」
彼女の手からボディータオルを奪うと、彼女の背中側に泡を纏わせてやる。
「んっ……」
下着の痕をなぞるように触れると、ピク、と身体を反応させる彼女。
可愛い。
「ね、当たるんだけど……」
「仕方ないじゃん、恋人がエロくて可愛いのが悪いの。」
むぅ、と頬を膨らませた彼女。
オレの手からタオルを奪い返すと、そっとオレの身体に泡を纏わせてくれる。
「んっ……あ……」
下を丁寧に洗われる。これ以上の刺激は、ヤバそうだ。
オレの気など知らない彼女は、ご褒美、と言って、膨らみを口内に含んで、ゆっくり上下に動かした。
「やべ、っ……あ!」
「気持ちよかったなら、よかった。」
彼女は普通に喋っている。
まさか、思わぬ刺激に出てしまった液体を、飲んだのか?
「……知らない輩のじゃなくて、ミツのがよかったもん。
記憶、上書きできたよ、ありがと。」
っ……!
あのとき、今より幼かったあの頃、そんなことまでされたのか。
骨が折れるんじゃないか、と思うくらい、彼女をキツく抱きしめる。
「上書き、ちゃんと出来たか?
そんなことまでされてたのか。
ごめん、知らなくて。」
「知らなくて当然だよ、言ってないもん。
言わなきゃ知る術ないからね?
謝らなくていいんだから。」
有無を言わさず、彼女を抱き上げて、
浴槽に浸からせる。
その後にオレも。
そして、再び先程のように抱きしめた。
「寒くない?
ごめん。
今更だけど、あの日、癒やして?ってハナから言われたとき、理性保たなそうで怖かったから最後まではしなかった。
フリだけだったんだよ。
そのせいだよな。
今も、記憶が上書きしきれてないの。」
「大丈夫。
何回もしてるから、傷は癒えてきてるの。
ミツだからだよ?ありがと。」
ハナはそう言って、自分の身体に回っているオレの手を、自分の膨らみと、お湯の中でも潤っているのが分かる自分の下に触れさせた。
「もう少し温まってから、いいよ?
ミツの好きなように愛してほしいの。」
「んっ……」
舌を絡めるキスを何度もする。
浴室だから音が響いて、いつもより色っぽい。レンの言ったこと、正解だったな。
彼女を抱き上げて、身体を手近にあったタオルで包むと、そっとベッドにおろした。