ボーダー
部屋に戻る途中で、ミツを見つけた。

和貴に、愛実ちゃんとのイロイロを尋問するついでに、アッシャーとしての話し合いをいろいろとしていたらしい。

「おお、丁度いいところで会った。
オレの可愛い、デキる婚約者が、こんなリストを作ってくれたから、その時になったら参考にしてみるといい。
女性目線だから、アイツも気に入るはずだ。」

ミツに、あのリストを渡した。

「サンキュ。
あの高級ホテルの朝飯の時に言ったこと、ちゃんと覚えててくれただけでも嬉しいよ。」

「デキる女だよな、オレの婚約者だけじゃなくて、お前の彼女も。

さり気なく自分とお揃い選ぶとか。
オレにも、お揃いっぽいデザイン選んでくれてたし。

そこまで相手の気持ちを考えて、行動に移せる奴、珍しいよ。

もう、高校卒業したら、卒業旅行兼ねてプロポーズしちまえ。
夢の国のホテルでもどこでも、協力できるとは思うから言ってくれな。

オレも、さっき部屋から帰るときに南さんに提案されたんだ。
この高校の卒業式が終わった頃に、オレとメイの挙式はどうか、って。」

「もとより、そのつもりだ。
大学に入ったらオレ以外の野郎に色目を使われても困る。

いいんじゃないか。
卒業式と間を開けてくれれば。」

「それも、アッシャーとブライズメイドですり合わせしないとな。
その件は、また伝えるよ。」

「サンキュ。
おやすみな、ミツ。」

「おう、ほどほどにしてやれよ?」

ほどほどにできるか、自信はない。
ミツを見送ると、自分の部屋のドア脇にルームキーを指して、ドアを開ける。

……ん?

シャワーが流れ落ちる音が聞こえる。

シャワールームをそっと開けてみると、シャワーを浴びているメイの姿があった。

「メイ!?」

「って……蓮太郎?
……もう!

いくら婚約者でも……やっていいことと悪いことがあるわよ……!」

「いいじゃん?
もう何回も隅々まで見られてんだから。」

「エッチな婚約者さん。
すぐ着替えるから、少しだけ待ってて。」

「いいよ。
どうせ服着てもらっても、すぐ脱がせるから関係ない。」

彼女をタオルで包んだあと、抱き上げてベッドまで運ぶ。

潤んだ目で、上目遣いで、シャワーを浴びたからか濡れた髪と上気した頬。

こんなの見て、理性飛ばさない男いないよ?
オレ……もう手加減しないからね?

婚約者の薄いピンク色の唇に、優しく吸い付いた。
膨らみを優しく手で包むと、いつもと感触が違った。

「メイ、ちょっと張ってる?
生理近いかな。」

「バカ……!
なんで分かるのよ……」

「婚約者だから。
答えになってない?」

「きちゃったら数日できなくなるからさ?
その分まで溜められるように、今日いっぱい出させて?
もちろん、ちゃんと被せるからさ。」

可愛い婚約者に舌を絡めながらそう言う。

グイ、とオレの手をすでに潤う場所に自ら持っていくメイ。

「……欲しかったんだ?
素直で可愛い婚約者さんには、ご褒美だね?」

カチャカチャとベルトを外して、ズボンと下着を一気に脱ぐ。

しっかり被せて、彼女と繋がる。

「……あっ……」

ぎゅ、とオレに抱きついてくるのが可愛すぎるのと、熱さで出そうだ。

「っ、やべ。
メイ、愛してる。
絶対に、オレがメイを世界一幸せな女にするから。
約束、な?」

そっと、メイとオレの指が絡む。

オレの言葉が嬉しかったのだろうか。

締め付けが強くなって、薄い膜越しに欲を大量に吐き出した。
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