ボーダー
聞こえてきた言葉にビックリした。

「いるよ。
……今、私の目の前にね?
貴方のことよ、一成。

貴方が好き。」

……俺?

友佳の一挙一動を逃すまいと彼女から目を逸らしていない。
つまり、目の前にいるのは俺になる。

やっぱり俺なのか。


「女の子から先に言われるってなぁ。
……俺も……好きだよ?
友佳。
保育園のときから……ずっとね。」


「一成!
ありがと!
嬉しい!」

俺にぎゅっと抱きついてきた友佳。

いちいちリアクションが可愛すぎる。

高校生にしては大きさがないが、友佳の2つの膨らみは確実に当たっている。
どうにかなりそうだ。
俺の下半身は素直だから反応し始めている。
バレないようにしなきゃな、コレ。
既に先端から透明な液は溢れ出してきている。

夕食終わって服脱ぐ時に、優作や真たちに何を言われるか……後が怖い。

友佳は俺の胸から顔を上げて、上目づかいで見上げてくる。

何してほしいか……大体分かるよ?

キス……だろ?

俺は、ゆっくり顔を近づけて……友佳にそっとキスをした。

「友佳?
夕食会場……行こっか。」

わざと焦らすようにそう言ってみる。

もっかい……してほしい?

「かっ……一成……
もっかい……して?」

可愛すぎんだって。

結局、一瞬だけ舌を絡めるキスをした。
これ以上すると、歯止めがきかなくなる。

「……んぅ……」

慣れない鼻で息をする姿が不慣れで可愛い。

キスをしながら友佳を抱きしめる。
彼女の柔らかい膨らみを押し付けるようにすると、下半身もさらに硬さを増す。

それに気付いたのか、そっと腰を逃がす友佳。

「んー?逃げないの。
いずれはさ、見ることになるんだよ?
友佳。
それとも、俺のは見たくない?」

ふるふると首を横に振る友佳。

「初めてだから、こんなになるんだ、ってちょっとビックリしただけだよ?

……ぶっちゃけ、保育園の頃は意識してなかったけど。
男の人なんだな、って改めて思う。
あの頃より、逞しくなった腕とか見ると特に。
……あと、こことかね?」

ズボンの上から、俺の息子をそっと触る友佳。
理性保ちそうにないから、可愛いことをしないでほしい。

「友佳。
気持ちは分かったから、可愛いことしないでほしいな?
初めてがさ、こんなところは嫌でしょ?
俺もここでする気はないけど。」

「……もう!一成のエッチ。」

顔を真っ赤にして言われても、可愛いだけだ。
それに、男はそういうもんだよ?

「……それは、好きな子に対してだけだよ?
友佳。」

耳元で囁くと、顔を真っ赤にしながら俯いてしまった。
いじめすぎたか。

非常階段を出ると、ぎこちないながらも自然に手が繋がった。
それを離さないまま、2人で今度こそ夕食会場へ向かった。
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