約束は永遠に...
枕を思いっきり投げて部屋を追い出す。

徹哉には昔っから怒ってしまうクセがある。


「…バカ」


そう、自分がバカ。

徹哉に素直になることも出来ず、ただ…

待ってるだけ。



昔の結婚の約束を覚えてくれるのを祈るだけ…

アタシはあと3日で16歳。


もう結婚できる年齢である。


でも…相手はきっと徹哉じゃない。



徹哉にはちゃんとした相手がいる、

噂で聞いたから...



「冴?学校遅れるぞ?」

「ん…わかった」

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