素敵すぎる上司
「誘ってるの?」


「ち、違います!」


「佳奈子はキスすると、いつも色っぽい声出すよな?」


「そんな事、ない……」


「今日はなるべく早く仕事を終わらせるよ。その後……」


「その後?」


「俺の家に招待するよ」


「………!」


「いいかい?」


私はコクンと頷いた。

香取さんの家に行くという事は、今夜、ついに私は香取さんと……?


「さあ、仕事、仕事!」


「私はコーヒー煎れるわね?」


赤くなった顔を香取さんに見られないよう、私は彼に背を向けて言った。


「おお、サンキュー」

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