素敵すぎる上司
「さあ、入って」


「お邪魔しま〜す」


中へ入ったけど、暗くてよく見えない。


「足元に気をつけて、もう少し中に入って」


私は香取さんに手を引かれ、恐る恐る前に進んだ。


「うん、この辺りかなあ。こっち向いて、そのまま動かないでね?」


そう言って香取さんは私を立たせ、離れてしまった。


ちょっぴり寂しい気持ちがしていたら、シャーッという音がして、目の前の視界がスルスルと開けた。

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