素敵すぎる上司
その日の夜、コンビニの店長さんに事情を話したところ、すんなり辞める事が出来た。


ちょうど学生のバイトの子が、深夜のシフトを希望していたらしい。


もしかすると、私の中途半端なシフトは、お店にとっては迷惑だったのかもしれない。



家に帰ると郁美がまだ起きていた。涼もバイトから帰っていた。


ちょうど良いので、香取さんが下宿する事を二人に話した。


「うわあ、嘘みたい……」


「郁美は、いや?」


「ううん。他人の男の人が一緒に住むと思うと緊張しちゃうけど、お姉ちゃんの話だといい人そうだし、格好いいんでしょ?」


「え? あ、うん。客観的には、たぶん……」


「なんか、楽しみかも」

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