素敵すぎる上司
週が明け、会社で香取さんに会っても、私は平静を装うようにした。


香取さんの態度も、以前と変っていなかった。

公園での出来事は、私の夢だったんじゃないかとさえ、思えてしまう。


「今夜、行っていいかな?」


他の人はみな帰った後の、香取さんと二人だけの職場。


「え?」


「この間、置きっぱなしにした買い物を整理しにさ」


「ああ……。そう言えば、ベッドと蒲団が届いてますよ」


「ふ〜ん、じゃあいつでも泊まれるな?」


「そ、そうですね」


「じゃあ、そろそろ上がろうよ?」


「はい」

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