俺様と奏でるハーモニー


「ほら、順番はちゃんと守られただろ。

由奈が俺に惚れてるのは、最初から解ってたんだ。

だから、必要以上に避けてたんだろ?」


むむぅ。悔しい。でもでも!


「修さんだって、引越しの日から私に惚れてたんでしょう?

だから私に、あんな風につっかかってきたんだと思うわ。

それに、こっちに来てから『オデッセイ』を買ったのもこれを見越して、でしょう?」


どう、図星でしょ!!


そうそう、これもあったわね。


「私のこと『後腐れなく付き合えそう』なんて言ってたけど、結局一番束縛したかったのは修さんよね?」


参ったか!!


「……参りました。由奈には負けたよ」


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