俺様と奏でるハーモニー
お疲れ様、だけど……
翌日。
朝から練習させられました、私。
……え? どっちの練習かって?
早朝、ご近所迷惑にならない方です……って何を言わせるのよ!!
たっぷりと睡眠時間があったので、今日はすっきり、さっぱり!
でもね、よく考えたら、お泊りする気はなかったから、何もないのよね。
さらに、お迎えに来てもらったから、修さんが送ってくれなきゃ帰れない。
シャワーを借りて、リビングへ戻ったら、またいい匂い。
朝ごはん、作ってくれたんだ……。
修さんの作る和食も美味しくて、食べるととっても幸せになる。
「修さんは、どうしてこんなにお料理が上手なの?」
コーヒーを淹れながら答えてくれたのは。
「言っただろ、島には娯楽がないって。
食堂も店も限られててさ、夜7時過ぎたら閉まっちゃうようなところなんだ。
仕事してたらもう、飯食える場所がなくて。
仕方なく、自分で覚えたんだよ」