俺様と奏でるハーモニー
「……言い忘れてた。
女ってさ、入籍する日にこだわったりするよな?」
「そりゃあまあ、できればこだわりたいですよ」
「じゃあ、明後日、7月7日でどうだ?」
「へ?」
「七夕だぞ。ロマンチックだろ」
「ま、まあそうですけど」
「それで、校長には一応、明日伝えることにする。
明日、俺達の練習を聴かせるついでに、一応、な」
……展開が、早すぎるわ。
でもこれも全部、修さんが私のために考えてくれたことなのよね。
決して『題名だけノリで思いついて書き始めたのに、また200ページ超えそうな話になったのは何故?』なんて考えている誰かのせいじゃないと思いたいっ!!
この俺様、単なるわがままで強引な男、ではなく、ものすごく策略をめぐらせているから『天然キャラ』じゃない私であっても逆らえない……。
O島からの脱出を果たした、知略に長けた俺様狼、恐るべし!!