俺様と奏でるハーモニー


部活が終わり、修さんにメールでそれを伝える。


音楽室のピアノで、直前まで練習。


うん、いい出来!



少ししてから、修さんと校長先生がやってきた。


修さんが持ってきたのは、いつもとは違うケース。


もしや『竹』を持ってきたの!?



修さんが『竹』を組み立てて、ちょっとだけスケールを練習している間、校長先生が私に話しかけてきた。


「芹沢先生、おめでとう。

……いやいや、もう知ってるから。

実は、五十嵐先生が異動してきた時からこうなればいいなと思っていたんですよ~。

なのに、教頭先生が余計なことをして……いや、こっちの話。

これで、私の記録も守られましたよ、ふふふっ」


「ありがとうございます。これもすべて校長先生のおかげです。

五十嵐先生がこの学校へ来なければ、こんな出会いはありませんでした。

校長先生には、本当に感謝しています」


そう、校長先生がO島から修さんを脱出させてくれたから、なのよね。

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