俺様と奏でるハーモニー
私の身体が、修さんでいっぱいになる。
眼鏡を外した修さんの眼は、いつもより大きく見える。
熱っぽいその眼で見つめられて、心臓がそれまで以上に跳ねた。
「好きだ」
初めて聞いた告白で、心も修さんでいっぱいになった。
「私も、好き」
きっと、負けないくらい好き。
端正な顔を見上げて、繋がれた手に力をこめた。
「そんな可愛いこと言われたら……ごめん、今夜は手加減できない、と思う」
「えぇっ!?」
手加減なしの狼に翻弄された子羊は、薄れゆく意識の中で、とっておきの言葉を聞きました。
「ずっと、好きだった。
これから先は……愛してる」
私が一番聞きたかった言葉を、この状態で言うなんて反則。
返事がまだなのに、もう、身体が言うことを聞かない……。
新婚初夜、子羊は狼の本気を思いしりました……。