俺様と奏でるハーモニー
結婚式が無事に終わり、私達はついに『練習』をやめた。
「早く、来て欲しい」
私の平らなお腹に手を当てて、修さんが呼び掛ける。
「まだ、足りないか?
うんうん、了解。
……という訳で、もう少し頑張ろう」
「待って、もう少し……」
休ませて、と言う間もなく。
また、修さんでいっぱいになる私。
「やっぱり、『練習』とは違うよな」
「修さんのバカ〜!」
南国は、ただでさえ狼な男を、野獣に変えます。
……あのドレスはまさか、こうなることを予見していた!?