俺様と奏でるハーモニー
しばらく対峙する私と修さん。
いざとなったら、蹴っ飛ばして逃げてやる!
どこを蹴るかは、多分あなたのご想像通りのところよ!!
……なんて覚悟をしていたのに。
「……悪かったよ。
人を見た目で判断しちゃダメだっていうのは、わかってたのにさ。
『島流し』から戻ってきて、最初に組んだ女が今までの女教員と違ってたから、ちょっと戸惑ったんだ。
あまりにも綺麗で、女らしくて、可愛い声で話しかけられて。
俺、ガキみたいだけど気に入った女の子に意地悪しちゃったんだよな。
そのせいで、今までずっと避けられて。
自業自得だけど、今日までずっと、どうやったらその子と仲良く話せるか、考えていたんだ。
校長が、せっかく作ってくれたチャンス、モノにしないわけにはいかないだろ?
……由奈なら、わかってくれるよな?」