俺様と奏でるハーモニー


……どきどきした。

静まれ、心臓。この距離じゃ聞こえそうだわ。


なんでいきなり、そんなことを言い出すの?


謝られたら、蹴っ飛ばせないじゃないの!


調子狂うわよ……。



「俺達、避け合うんじゃなくて、もっと近づきたいんだ。

せめて、同僚として気軽に話せて、仲良く仕事ができるほうがお互いのためにもなるし。

だから、今までの俺のこと、許してくれないか?」



見たことのない、修さんの悲しげな顔。


こんな表情されたら、誰だって『いいよ』って許しちゃう。


反則だわ、このイケメン。







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