俺様と奏でるハーモニー
釈然としない気分ではあったけれど、無駄な時間を過ごす訳にもいかないので、とりあえずひたすらまた譜面に起こしたわ。
聴いて、弾いて、書いて。
聴いて、弾いて、書いて。
……。
……お、終わった~~!!
「できました!!」
「やったな、由奈!!」
修さんがキーボードの前に来て、ハイタッチ。
何だか、ものすごく達成感があるんだけど。
お互い、頑張ったわよね、こんな時間まで。
もう、3時半になっていた。
今は7月、夜明けは早いから、もうすぐ明るくなるわよね。
「由奈、疲れただろ。少しでも寝ておけよ。
俺のベッド貸してやるから」
「でも、それじゃあ、修さんはどこで寝るんですか?」
「ん? 由奈の隣。セミダブルだから一緒に寝られるぞ」
……このセクハラ男!