俺様と奏でるハーモニー
「……由奈、起きろ。朝だ」
「ソウタのバカ~~~~!」
「……この女、ムカつく! 起きないと襲うぞ!」
「何よ~、このバカ男!!」
「マジで起きろ、このバカ女!!」
いった~い!!
私はおでこに強烈な痛みを感じて、目を開けた。
「やっと起きたか」
そこには、私に馬乗りのような姿で今まさにデコピンしようとしていた修さんの姿が!
「ちょ、ちょっとやめてください!! 今起きますから」
慌てて起き上がろうとした私に、衝撃の一言。
「ソウタって、誰? てか、この俺のベッドで、他の男の名前を呼ぶなんて、いい度胸してるよな。
……ムカつく。由奈のために、朝飯まで用意した俺の気持ちを踏みにじりやがったな」