俺様と奏でるハーモニー
「それはありがたいですね~。うんうん。
空き時間でも放課後でも、好きなだけ使ってかまいませんよ。
これが上手くいったら、五十嵐先生には公開授業研にも協力していただきましょう。
いやあ~、楽しみだなぁ~」
ゴキゲンな校長先生。ま、当然よね。
こう見えても、勤務評価は悪くない私。
AからEまでの5段階で、私はBでございます。
ちなみにAは各学校に1人だけ。私の予想では本間さんだと思うわ。娘婿だし。
実際丁寧な仕事をする人だと思うけど。
この勤務評価も、最近やっと導入されたんだけど、組合が猛反発してたり、いろいろある訳よ。
最高ランクと最低ランクでは、やっぱりボーナスにも差がつくし。
一応、真面目に仕事はこなしてるし、去年まで持っていたクラスもちゃんと運営できたし、吹奏楽は……とりあえずまあまあな成績の私は、下がる要素がなかったはず。
……この勢いで、何としても陸の孤島を避けて、できれば人口十万人……せめて5万人の市へ異動、したいわねぇ~。