俺様と奏でるハーモニー


「……という訳なんです、城田先生。

私を庇ってくれたせいで、彼女の立場が危うくなりそうで……」


私は五十嵐先生の行動に驚いて、立ち尽くしていたわ。


なんでこの人、私達の会話を録音してるの?


それに気づいた城田先生が、丸椅子を私に勧めてくれた。


おとなしく、そこに腰掛ける。


城田先生が、私達の顔を見ながらふんわりと笑って話したのは。


「それで、あなた達はいつ頃オープンにするつもりなのかしら?

その時期によって、対処法が変わってくると思うんだけどね」


この録音をオープンにしちゃう訳!?


ちょっとそれはまずいんじゃないかしら!!


いや、私は間違ったことは言ってないけど、それを録音していた行為自体が!

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