俺様と奏でるハーモニー


まさか、ねぇ。


何かさらに企んでるような気配?



尚もニヤニヤした五十嵐先生は話を続ける。


「ここに赴任したばかりの私が、いきなりこんなことをオープンにするのも、どうかと思ったんですよ」


「まぁ確かに私も驚いたけど、よく考えたら納得したわ。

それで芹沢先生は態度を変えていたのねって」



えっ?


私、森本先生に対して、そんなに態度を変えてた?



「そんなに変わってました?

普通に挨拶して、一緒にご飯食べに行ったりもしてましたよ」


「だって、芹沢先生、ずっと避けていたでしょう?

最近職員室にあまりいないのもそのせいだと思っていたんだけれど」



……さすがお局様。私が最近職員室を避けているのまで見抜いていらっしゃる。


でも、私が避けていたのは森本先生ではないんですよ!

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