霊務3
「現れた悪魔-15」






しかし、
それだけの事で
特に驚きもしてない。









「ごごを………
ごうだ…」









「ちょっ!!
なっ?!」









いきなりキサラは
デイダラに
体を無理やり
低い体勢にさせられ、

更に顎も
上に向かされた。








「…ごの姿勢だ…

ぞんで、
腹がら出ずように
軽くでいいから
声出してみろ」










…?









何がしたいのか
分からないが、

こんな体勢で
声出せ何て…








言われた通り
キサラは
声を上げてみた。









「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
あ゛あ゛!!!!!!!
!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!」









ブワッ!!!!








その音は、
まるで一つの壁が
飛んできたように、

四方八方に衝撃を
ブチ当てた!!









パリンパリン!!!









工場の窓ガラスが
割れた。








そんな
自分の起こした声に、
キサラは
呆然としている。









「な…な……」









本人は、
さっきよりも
軽くやった
つもりなのに、

前回の衝撃を
大幅に上回っていた。









「やっぱ、
ごっぢのが

よく声どおるな」









その言葉を聞いて
キサラは一瞬にして
デイダラを凄いと
思った。








たった数分で、

自分の潜在能力を
引き出したかのように、

あっさり
出来てしまったのだから

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