霊務3
「裏切りと札―16」






すぐにまた、
返事が山田に返された。











「…やはり………

俺ら07に、
レベル10でない輩は
入れるべきでは
なかったか…」











声のする方は上。







バッと見上げると、
高層マンションの
ベランダの縁に、
腰掛ける獅死雄が
山田を見下ろしている。











「ヒヒッ!
四獣霊白虎!?」











驚きだ。


まさかこんな所に
居るなんて。











随分遠くまで
逃げてきたハズだが…










そんな思いをよそに、
獅死雄は
質問の答えだけを
求めた。











「ここで何してる?

早く戻れ」










クッ…!








煙から出てきたとこを
見ていたなら、

逃げてきたことを
知ってるくせに…!











ここまできたら、
反抗するしかない
< 206 / 359 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop