霊務3
「託された願い-4」






「フン!
こちらにとっては
好都合!

お前ら四獣霊は
特に手加減しないぞ!」










大男は
ドッシリ身構えるが、
亀咲は特に反応しない。








闘う気がないと言うか…

明らかに
弄んでると言うか…



とにかく、
どんなに威嚇しても
歯牙にもかけていない
感じを出している。









「はぁ~~
やれやれ。

結局07の三人は
使えなかったね。

蟷螂・天狗・山田……

所詮神聖な四獣霊に
加えるべきじゃなかったよ。

……さて。

と言うことは
アンタは
私が処理しなきゃ
いけないか…

めんどくさいねえ」









そんな
なめられた言葉に、
大男は両手を
振りかぶった!!









「なめるなぁぁぁ!!
!!!!!!!!!!!」









ブオ!!!








荒々しい風を発生させたが、
亀咲には直撃しなかった。








当てなかった
わけじゃない。



当たらなかったのだ。










「フフフ……

ちょっと
早く動いただけで、
ついて来れないかしら?」










すると大男は諦めずに、
再び攻撃に移った。









「なら……

これでどうだ!!」








大男の平行感覚を失う術!






周りに響く
幾重にも重なった
不協和音が、

亀咲の平行感覚を奪った
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