霊務3
【初仕事の始まり-2】






本当に大丈夫かと思い
オジサンは気遣った。








「君の担当地区は
あるけど
無理に行かないって
方法もあるよ?

そこまで強制ではないし
家族の側で
見守る事も…」








すぐさま里子は
首を振る。








「いいんです。

私、霊務をしたいんです

ちゃんと立派に
仕事してみせますから」









この短期間の間に
何故かこの子は強く
しっかりとした目つきに
なった。


オジサンはそう感じ、
メガネをクイクイと
上げた。









「そ、そうですか…

じゃあ予定通り
霊務に就いてもらうよ。

さあ、
担当地区まで行こう」









こうして2人は
目的地の仕事場所まで
足を運んだ
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