霊務3
「託された願い-16」
「そうか……
姿を見せないと思ったら
既に占領されていたか…
よく伝えてくれた
里子君」
オジサンは
子供をあやす様に、
里子の頭をポンと撫でた。
安らぎを与えている
その手が震えているのを、
里子は気付かないフリを
してあげた。
きっと、
もう絶望的に
為す術が無いことを
示しているが、
それでも最後にしてくれる
優しさに思えたからだ。
「……田中さん。
カー君は?」
「おお、そうだ…
今こっちも大変でね。
敵に襲われて、
戦いの真っ最中なん…
おわっ!!!」
突然の突風に
オジサンは体勢を崩した。
ズザザ~~~~~!!!!
2人の近くに
足を滑らせながら、
体をガードさせた霊が
吹っ飛んできた。
飛んできたのは……
「……ツッ!!
…え?あ?
里子ちゃん??」
それは火鳥であり、
軽く肩で息を切らせながら
里子を見つめた。
「会いたかったよ!!」
ギュ~~~!!
っと…
いつもの彼の性格ならば、
直ぐにでも
飛びついて来るのだが、
どうやら様子が違う。
この争いの跡は、
どうやら火鳥がつけた
ものらしい
「そうか……
姿を見せないと思ったら
既に占領されていたか…
よく伝えてくれた
里子君」
オジサンは
子供をあやす様に、
里子の頭をポンと撫でた。
安らぎを与えている
その手が震えているのを、
里子は気付かないフリを
してあげた。
きっと、
もう絶望的に
為す術が無いことを
示しているが、
それでも最後にしてくれる
優しさに思えたからだ。
「……田中さん。
カー君は?」
「おお、そうだ…
今こっちも大変でね。
敵に襲われて、
戦いの真っ最中なん…
おわっ!!!」
突然の突風に
オジサンは体勢を崩した。
ズザザ~~~~~!!!!
2人の近くに
足を滑らせながら、
体をガードさせた霊が
吹っ飛んできた。
飛んできたのは……
「……ツッ!!
…え?あ?
里子ちゃん??」
それは火鳥であり、
軽く肩で息を切らせながら
里子を見つめた。
「会いたかったよ!!」
ギュ~~~!!
っと…
いつもの彼の性格ならば、
直ぐにでも
飛びついて来るのだが、
どうやら様子が違う。
この争いの跡は、
どうやら火鳥がつけた
ものらしい