霊務3
【対決!四獣霊!─44】




「な…!なぜ!!

レベル7だと?

それでもレベル7なら
霊力が高く、
通れるハズはない!

それが、
なんでこんな小娘に?!」








「フン…

アタシはこの声のみで
このレベルにまで
上がっただけ。

他の力の素質も霊力もない。

だからこの狭間の壁とか
何とかってやつは
アタシには通用しないよ」








それを聞き、
獅死雄は頭の中が
一瞬止まり、
整理した。








そして、
即座に理解できた。








「フ……ハハ…

そうか…

要は霊力もない
落ちぶれの霊って事か…

竜騎と同じタイプの
特殊能力だと思ったわ。

それなら問題視する
必要すらない。

いくら俺の特殊能力が
効かなくとも、
他の攻撃は効くわけだ」









ただ、
それだけの事。








さっさと片付けてやろう。








獅死雄は手に力を溜め、
衝撃波を放った。








ズゴゴゴゴゴゴ!!!








迫る衝撃波に対し、
キサラもフルパワーで
声を出してみた。









「ヴあああああぁぁぁ!!
!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!」










初めての本気で出した、
自分の声。









デイダラからも
修行の途中で、
これ以上ここでは
本気で声を出すなと
言われた力を、
全て解放した!









その衝撃は、
想像を遥かに越えた
爆発力を生み、
周りにあるビルの
ガラスは、
振動で全て飛び散った!









バン!!!!!!!









衝撃波と声がぶつかり、
互いにギギギとせめぎ合う。








どちらも吹き飛ばない。








力は……まさに互角!!!
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