霊務3
「里子と愉快な仲間達-3」






「来なさい。
里子君」









「え…?!」









突然腕を掴まれ、
強引にこの森から
連れ出そうとした。









その勢いに
里子は少し戸惑った。









「あ、あの…
どこに…?」









相変わらず
どこか引っ込み思案な
喋り方。



何度も聞いたが
『あの…』
と言うのが
口癖であろう。









だが、
霊はそんなのじゃ
いけない。



もっと
アグレッシブに

もっともっと
前にグイグイ出るような
性格にならないと、

この先
人を脅かすに
怖がらせることが
できなくなってしまう。









オジサンは
それを教える為に
場所を変えて
修行と言うか、

里子に
霊務のやり方を
学ばせようと
しているのだ
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