霊務3
【悪魔とその片腕─58】








しかし…

今言った事…













その言葉の通り、
闇の引力は
未だ衰えない。












ボスの怨念とも言う、
命と引き換えに
作り出したこの闇は、
巨大化を止めようとしない。












このままじゃ、
外にいるみんなが…!












里子は辺りを探した。




この静かな闇の中で、
懸命に探り始めた。












時間がない……








早く…早く…!!












………!!!!












里子は……


ようやく辿り着いた…












「これが…」












そう、それは…











黒紫の電磁波を辺りに
激しく放出している、
闇の『コア』







このブラックホールを
作り出している、
中心部だ。











触れただけでも
跡形も残らない…

恐ろしい程に圧縮された
闇である
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