霊務3
【悪魔とその片腕─59】







「これが…コア…」










形式は人が1人入れそうな
球状を帯びており、

稲光と
目にも見えない高速で
自己回転している。











見てるだけで
生気を奪われそうな物体…




通常ならば、
一目散に逃げ出したい
気持ちが溢れるが、
里子はその場から
一歩も退かなかった。











ゆっくりと近付く…。










このコアさえ…

このコアさえ
破壊できれば…










そう思いながら
目の前にやってきて、
足を止めた。











最後の覚悟……

『二度目の死』に
息をスッと吸い込む。











一瞬、走馬灯のような物が
頭をよぎった
< 337 / 359 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop